中村じゅん子さん
中村じゅん子さんは、「北九州市の地域包括ケアシステムを真剣に考える会」や「高齢社会をよくする北九州女性の会」で、地域の人たちが助け合えるように活動しています。
また、障害を持つ人たちが働ける場所「ころん」を運営し、みんなが安心して働けるようにしています。
行政(役所)や地域の人たちと一緒に、問題を解決するために頑張っている、とても頼りになる人です。
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インタビューはここから
こんにちは、色々お話を聞かせてください。
はい。
よろしくお願いします。
中村さんはどんなお仕事をされているのですか?
3つあるので、3つとも言っていいですか?
もちろんです。
まず「北九州市の地域包括ケアシステムを真剣に考える会」という長い名前の勉強会をしています。
確かに長いですね笑
次に「高齢社会をよくする北九州女性の会という会」の代表をしてます。
こっちも長いです笑
本業は障害者の就労支援をやっているB型事業所、「ころん」という事業所を運営しています。
最後のは短いですね笑
北九州市の地域包括ケアシステムを真剣に考える会とは?
それぞれ1つずつ、詳しくお聞きしたいと思います。
まず「北九州市の地域包括ケアシステムを真剣に考える会」というのは、どんな事をしている会なのですか?
「北九州市の地域包括ケアシステムを真剣に考える会」は、介護保険制度が始まった頃、私は北九州市役所で介護保険係長をしてたんですけど、そのときからもう24年経っています。
その頃からいろいろ仕組みも変わって、今、北九州市は国が言う地域包括ケアシステムの構築にちゃんと関わっているのかな?みたいな心配があってこの会を立ち上げました。専門職を中心に今勉強会をやっています。
そうなんですね。
具体的にはどんな勉強会をしているのでしょう?
例えば、この前「地域ケア会議という役所がやっている会議は、今ちゃんと機能しているか?」という会をやりました。
すごいピンポイントな内容ですね。
また、「孤独死予防」というテーマにみんなで真剣に考える会議もやります。
あー、重要ですよね。
そういったテーマを決めると、携わってくれているメンバーたちが我がこととして考えて、問題提起や改善案だったりをちゃんと提案してくれます。
いいですね。
あそこが駄目とか、行政が何もしてくれないとか、これができてないって言い合う会議にはしたくないので、みんなで知恵を出して、「ここは行政に頑張ってほしい。ここは地域の自分たちがここはできるんじゃないか」みたいなWin-Winの関係をお互いに作っていく。その社会資源を作っていくみたいな、なんか愚痴を言う会じゃない前向きな次に進めていくための会議、というふうにしたいんです。
素晴らしいです。
高齢社会をよくする北九州女性の会とは?
「高齢社会をよくする北九州女性の会」は、どんな会なのですか?
40年前から「今から高齢社会になっていくよ」というときにスタートした会なのですけど、もう今やこの超高齢社会、もう政令市一の超高齢社会になった北九州市でどう乗り切っていくかっていう、そこに女性の力って大きいと思うので、私達の力で何ができるかというところから考える会です。
今会員数は100名を超えるぐらいなんですけど、今後もいろんな、そのときの時代のニーズに合ったサービスや社会資源を作っていくということをやっていこうと思っています。
そうなんですね。
けっこう歴史がありそうですけど、そんな会の代表をやってるとか、すごいですね。
最初は私は参加者の1人として参加しているぐらいだったんですけど、冨安兆子代表が引退され、この会を閉じるという話を聞いたので、私が思わず電話で「もったいない」って叫んだんですね。
そうしたら、富安代表が「やってくれる?じゅん子さん」って言われて、今代表になっているます。
そんなノリなんですね。
B型事業所「ころん」とは?
で、最後の本業のころんですけど、私は北九州市役所に26年間いた後に50歳で転職をして、高齢者施設の方に現場の現場をしっかり知ろうということで高齢者施設の施設長とかをやっていました。
そこで思ったのが、高齢者のデイサービスとかヘルパーとか制度はずいぶん充実してきたんだけど、障害者の人が、障害があっても働きたいって思ったときに、働く場はまだまだ少ないなという事です。それが理由で高齢者施設を退職して、このころんを立ち上げました。
行動力がすごいですね。
でも他にもB型事業所はあると思いますけど、コロンはどんなところが他と違うのでしょう?
他の事業所ではなかなか受けてくれない就労、働くっていうところは難しいんじゃないかなって言われている人たちも、うちに来てお仕事をしています。
うちの事業所に来てもらったらわかるんですけど、みんなそれぞれがその1人ひとりに合った、できること、やりたいことをお仕事としてやって、工賃を毎月もらっています。
そうなんですね。
大変そうですけど、やりがいはありそうですね。
ころんは「誰も取り残さない」というか、私の会社名がきみの居場所なので、お仕事したいって思う人が、お仕事は本当に少ししかできないかもしれないけど、仕事に出てくるっていうことで、居場所っていう、それぞれの人の居場所になったらいいなというふうに思っています。
素晴らしいです。
それぞれの大変なこと
大変な事はありますか?
大変なことはそんなにないんですけど、まず「地域包括ケアシステムを真剣に考える会」は、皆さん本当に個性的で、真剣に考えている人ばかりなので、取りまとめるのが大変。時間内に勉強会がなかなか終わらないですね。そんなに大変なことはないんですけど。私自身も本当に勉強になっています。
いや、それはすごいと思います。
高齢社会をよくする北九州女性の会は、会員さんが皆さん高齢化していてスマホとかを使えないのでLINEで連絡するとかいうこともできないし、未だに郵便物を送って、電話でお申し込みをするというですね昔ながらの仕組みなのでそこを変革していくのに、ちょっと時間がかかるかなぐらいの感じです。
それはなんか、大変ですね笑
でも理事になっている人も、40〜50代の若手のメンバーに変わったので、また新しいことがいろいろできるんじゃないかなというふうに思っています。
いいですね。
若手メンバーは重要だと思います。
ころんは利用者さんがもうちょっと集まってくれたら、嬉しいな。経営的にも落ち着くなぐらいの感じです。
そうですね。
私も家から近いので、出来るだけ頻繁に利用したいです。
今後の目標
今後の目標とか、ありますか?
目標も3つ言っていいですか?
もちろんです。
「北九州市の地域包括ケアシステムを真剣に考える会」は、ずっと継続していろんなテーマでやっていこうと思っていて、先ほども少し触れましたけど、行政ができるところ、私達民間の専門職ができるところ市民の意見を聞いてやっていくところみたいなところを、お互いがWin-Winで、行政にも話を聞いてもらう、市民にも話を聞いてもらう何かその子橋渡し役みたいなのにうちの会がなれればいいかなというふうに思ってます。
めちゃ重要な会になりそうですね。
「高齢社会をよくする北九州女性の会」はもっともっと若い人にも入ってもらいたいです。子育てのこととかもやっているので。
若い人たちが「高齢社会」ってついてるからどうしても何か高齢者の会っていう感じがするかもしれないんですけど、ダブルケアだったり、高齢者だけじゃなくて障害のこと、子育てのことを引きこもりのこといろんなことをテーマにしてますので、そこまでどんどん取り入れられたらいいなと思っています。
若い人は急募ですね。
本業のころんに関しては、理念が「食を通じて地域に貢献することでやりがいを見つける」なので、皆さんに安心安全なお弁当とか惣菜とかを届けていける仕組み作りみたいなのを、今からもっともっと発展させていければいいなと思っています。
最後に
では最後に、これを読んでくれた方に何か一言お願いします。
生活していく上で、いろんな困り事がそれぞれの家庭にあると思うんですね。何かが起こったときとか、それとか将来のために何か準備しないといけないなとか。
私は「何か困ったことがあったら中村じゅん子に連絡してみようみたいな、駆け込み寺みたいなところになれたらいいなと思っています。
なので、先ほども言った高齢者に関することでも、障害のことでも、子育てのことでも、なんかどこに相談行っていいかわかんないとか、愚痴みたいなことでもいいので。
公式LINEとか、何かいろんなものを私も苦手ながら作っていきますので、皆さんとのお話というか会話ができるツールを作っていきたいと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。
中村じゅん子さんのプロフィール
名前:中村 順子
誕生日:1961年3月7日
出身:北九州市小倉北区
出身学校:福岡県立大里高等学校
家族構成:夫 1人、娘2人、孫3人
好きな食べ物:うに・牡蠣・酒
趣味:バレーボール
夢・目標:福祉を受ける人も提供する人も幸せで笑顔になれる北九州市
得意なこと:人とつながること・つなげること
尊敬する人:すなおな人
1961年 | 3月 この世に誕生 |
1967年 | 6月 父ががんで他界 北九州市立北方母子寮に入る。 |
1973年 | 門司区に引っ越し緑丘中学校に転校 バレーボールに明け暮れる |
1976年 | 福岡県立大里高等学校に入学 進学校なのに勉強せず、バレーボールに明け暮れる |
1979年 | 卒業後、(株)日通商事に就職 夫に出会う。 |
1982年 | 結婚 |
1984年 | 長女出産・退職 |
1985年 | 北九州市役所 入職 福祉行政を中心に担当 (地域づくり・介護保険・いのちをつなぐネットワークなど) |
2011年 | 北九州市役所を早期退職 社会福祉法人 孝徳会に就職 高齢者福祉の現場を学ぶ 国の国家戦略特区事業で、介護ロボットや介護のIT化のモデル事業を受託 |
2021年 | 門司区から北九州市議会議員選挙に挑戦。桜散る。 |
2022年 | 障害者就労継続支援B型事業所 ころん を設立 現在 北九州市の地域ケアシステムを真剣に考える会会長(勝手に作った勉強会) 高齢社会をよくする北九州女性の会代表 認知症キャラバンメイト 小倉倫理法人会 副事務長 お仕事おひろめ交流会 小倉昼の部主催 |
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