ごりらのおやつの江頭レイ子さん
江頭さんは、北九州では珍しい台湾伝統スイーツ「豆花(トウファ)」を本場の製法で手作りする職人。
石膏粉で柔らかく固めたとろける食感と、優しい甘さが魅力です。
健康を大切にする想いから、安心して食べられる素材にこだわり、身体にも心にも寄り添うおやつを提供。
ユニークな「ごりらのおやつ」という名前に込めた平和でお茶目な思いとともに、笑顔を届けています。
ごりらのおやつの豆花の特徴
✔ゼラチンや寒天ではなく、台湾伝統の「石膏粉」で豆乳を固め、とろっとふるんっとした優しい食感を実現。
✔石膏には清熱解毒作用やむくみ予防があり、夏の熱中症対策にもぴったり。
✔きび糖シロップにバニラの香りをまとわせ、心までほっこりできる優しさを届ける味わい。
✔バナナをはじめとした南国フルーツのトッピングで、子どもから大人まで笑顔になれる。
✔健康に悩んだ経験から「安心して食べられるおやつ」を追求。
✔豆花専門店が少ない北九州で、本場に近い味を楽しめる貴重なスイーツ。
インタビューはここから
こんにちは。色々お話を聞かせてください。


はい。宜しくお願いします。
江頭さんはどんなお仕事をされているんですか?


私は「台湾の伝統スイーツ・豆花(トウファ)」を作っています。
殆どのお店ではゼラチンや寒天などで固めているようなんですけど、私は台湾の昔ながらの製法にこだわって、豆乳を石膏粉で柔らかく固めています。
他にはない、つるんっとふるんっとした舌触りで、喉ごしの良い、優しい柔らかい食感が特徴なんですよ。

石膏粉を使う理由
石膏粉ってすごく珍しいですよね。
どうしてそこにこだわられたんですか?


豆花は、ゼラチンやアガー等で固めるものも多いんですが、やっぱり食感や硬さが変わってしまうんです。
私はとろっんと柔らかいのが好きなので、台湾の昔ながらの製法、石膏粉で作ることに決めました。
さらに石膏は、漢方薬としても使われる素材で、清熱解毒作用やむくみ予防にも良いといわれています。
熱性疾患や炎症性疾患、咳や痰の症状を和らげる効果も期待されていて、夏に向けての熱中症対策にもなるんだそうです。
身体に優しくて、美味しくてって理想的ですね。


ありがとうございます。
せっかく食べるなら健康効果の高い豆花を作りたくて、遠い浅草まで習いに行ったんですよ。
すごい行動力ですね。
浅草まで習いに行くとは。


トッピングについて
トッピングも珍しいですね。


そうなんです笑
石膏粉を使って、とても柔らかく仕上げているのが一番の特徴なんですが、ほかにも「ごりらのおやつ」ということで(笑)、あまり見かけないトッピングとしてバナナを定番にしています。きび糖シロップにバニラの香りをまとわせて、優しい甘さでほっこりできる豆花に仕上げているんです。
バナナって面白いですね。
豆花にフルーツって合うんですか?


台湾では豆花にいろいろなトッピングを乗せて楽しむのが普通なんです。
中でも台湾マンゴーや台湾パイナップルを乗せたものが人気で、南国フルーツがとっても美味しいのが台湾の特徴なんですよ。
私も北九州の皆さんに、豆花と一緒に台湾のフルーツを紹介したいと思っていて。
残念ながら台湾バナナは北九州では手に入らないんですけどね。
そうなんですね。
北九州では豆花ってまだあまり馴染みがないですもんね。


そうなんですよ。
他県では専門店も増えてきているんですけど、北九州ではほとんど知られていないし、豆花を食べられるお店もないんです。
だからこそ、私の豆花を通してまず知ってもらいたいなって。

お仕事で大変なこと
確かに。
実際にお仕事をされていて大変なことはありますか?


うーん、豆花を作るのに寸胴などの大きめの調理器具が必要なので、シェアキッチンという環境では毎回持ち運ぶのが大変ですね(笑)。
それと、豆乳やフルーツ、冷やすための氷やドリンク用の水など、水分の多い荷物がとにかく重たくて(汗)。
水物が多いのは想像以上に大変そう…。
でも、その分新鮮で美味しいものが提供できるってことですもんね。


そうなんです。
ありがたいことに、今はペニーセーバーさんのお力をお借りして、少しずつ皆さんに届けられる場所が見つかって、第1歩が踏み出せました。

このお仕事をはじめたきっかけ
江頭さんがこのお仕事を始めたきっかけとか、ありますか?


私はこれまで、お寺の嫁としての立場から始まり、パン屋、ヘルパーコーディネーター、リハビリ助手など、本当にいろいろな仕事を経験してきました。
どの仕事にもやりがいや人との出会いがあって、たくさんの学びがあったんですけど、振り返ると一貫して興味を持ってきたのは「健康」と「食」だったように思うんです。
お寺の嫁😳


そうなんです。
なるほど。
それ以外にもいろんな経験をされてきて、でも軸は「健康」と「食」なんですね。


ただ、自分の健康は後回しで、つい目をつぶってしまっていたんですよね。
お酒が大好きで、夜遅くまで起きて食べたいものを好きなだけ食べる生活。
運動も苦手で避けていて…。
ああ、それは結構あるパターンかもですね。


そうそう。
結果、脂肪肝になり、血圧は180超え。
体重も増え続けて、首のヘルニアも悪化して神経痛や両手のしびれに悩まされて、物が持てないほどボロボロの状態になってしまって…。
それはかなりヤバいですね。


50過ぎて、これはいかん!とやっと改心しました。
自分の健康に向き合わないと、って。
食生活や自律神経、腸内環境を整えることを決めたんです。
そういう決断ってすごく大事ですよね。


はい。
ウォーキングを始めて、夜更かしも減らして、食事も大幅に見直しました。
そうしているうちに、以前から好きだった豆乳や米粉のお菓子に改めて興味が湧いてきて。
脂質が低くてカロリー控えめ、何より体に優しい。
市販のものに満足できなかったから、自分で作ることにしたんです。
自分で作るなんてすごいですね。


試行錯誤でたくさん作ってきましたよ。
そうやっているうちに、「自分のお店を出したい」という夢が芽生えました。
自分のように身体に優しいおやつを求めている人はきっといるはず、と思えて。
素晴らしいです。


ちょうどその頃、台湾育ちの友人に、日々台湾の事を聞いたり、色んな台湾料理のお店に連れて行ってもらったり、台湾の方とも仲良くなってお人柄にも触れて、そうこうしてる内に台湾大好きになってしまったんですよ。
行ったことないのに(笑)
なるほど笑


その中で出会ったのが「豆花(トウファ)」というおやつ。
健康志向の私にとってはまさに理想のスイーツでした。
豆乳を柔らかく固めて、豆類やナッツをたっぷりのせて食べる、素朴で優しい甘さのヘルシーなおやつです。
美味しそうですね。
しかも体に優しいのが嬉しいですね。


友人に紹介されたお店の豆花を食べて感激しました。
最初は自宅でネットや本を見ながら作ってみたんですが、どうしても納得できなくて、東京・浅草にある「豆花大王」さんに弟子入りさせてもらいました。
50過ぎてからの弟子入り、勇気いりますよね。


不安もあったし、周りからは「今さら何を?」とか「無理だよ」と言われました。
でも、「残りの人生、後悔したくない。
自分のために挑戦したい」という気持ちが勝ちました。
ずっと家族や周りのために頑張ってきたからこそ、最後ぐらいは自分のわがままを通したいと思ったんです。
その気持ち、すごく共感します。


修行は楽ではなかったけど、現地の味を大切にすることや素材の扱い方、季節による食感の違いなど、たくさん学べました。
貴重な経験ですね。


でも北九州に戻ってみて気づいたのは、豆花の知名度がほとんどないこと。
ほかの地域では専門店も増えて人気が上がっているのに、北九州では「豆花って何?」とよく聞かれて、正直少し落胆しました。
それは悩みますね…。


まずは知ってもらうことから始めなきゃいけない。
大きな壁だけど、自分の体を立て直すきっかけになった豆花を北九州の皆さんにも味わってほしいんです。
その熱意ならきっと伝わりますよ。


豆花は素朴で優しくてほっこりするおやつ。
頑張る自分をねぎらいたい時、罪悪感なく食べられて心まで温まる。
そんなおやつを届けられたら、本当に幸せです。
それは素晴らしい使命ですね。


健康を崩した経験があるからこそ、店を持つ夢だけじゃなくて、北九州の人たちに豆花の文化を伝えたい。
体に優しいおやつを届けたい。
そう思っています。
きっと多くの人が喜びますよ。


ありがとうございます。
あと何年生きられるかわからないけど、悔いなく人生を楽しみたい。
そして「私みたいに体に優しいおやつを求める人はいる」と信じて、これからも挑戦を続けます。
将来的には、豆花だけじゃなくて、焼き菓子なども提供できる「豆乳と米粉のお店」を持てたらいいなと思っているんです。
子育てや日々の生活で自分の体に気を配れない方が、たまに立ち寄って、心と体をデトックスできるような、そんなお店にしたいですね。
私も応援しています。


ありがとうございます。
私も、地道に頑張っていきたいです。

最後に
では最後に、このインタビューを読んでくれた方に何か一言お願いします。


私のようなおばちゃんの話しを最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
今、私史上1番楽しんで頑張っているかもです。
私と同じ様に健康に気をつけたいけど市販のものでは心配な方々に安心して食べてもらえるお菓子作りを目指してます。
皆さんにも豆花を通して健やかで楽しい毎日を過ごして頂きたいです。
これから会えるであろう皆さんと、お店でお話し出来るのを楽しみにしています。
ところで、なんで「ごりらのおやつ」なんですか?


一言で言うとゴリラが好きだからですね(笑)
森の王者で凶暴なイメージですが、実は繊細で無駄な争いはしない平和主義。
家族思いで子煩悩。
バナナの皮を綺麗に剥いて、バナナの身を食べた後に残りの皮も結果食べちゃう(笑)一緒に食べんのかーいwwwみたいなお茶目さも大好きです。
そんな人に私もなりたいと憧れもあります。
なので、自分をゴリラに見立てて、ごりらのおやつにしました。
豆花と関係ないやん!!と、よく言われますが
私は大変気に入っているのでご了承頂きたい(笑)
江頭レイ子さんのプロフィール

名前: 江頭 レイ子
誕生日: 1969年8月29日
出身: 北九州市小倉南区
出身学校: 東筑紫短期大学服飾デザインコース
家族構成: 離婚し現在独身。息子と娘が1人ずつ
好きな食べ物: スイカ。豆乳。トマトジュース。日本酒。刺身。焼き鳥。
趣味: お菓子作り。手芸。カラオケ。
夢&目標: 子供連れでも、ゆっくり休める絵本カフェ。体に良い食事を提供出来るカフェを持ちたい。
得意なこと: お菓子作り。パンも作れます。いつも笑顔でいる事。感謝する事。
尊敬する人: 父親。瓜ねえ。
座右の銘: 人の良きことを言うを楽しむ。
1985年 | 高校進学と同時に両親の離婚。父と弟の3人暮らしに。母に変わり慣れない家の事をひたすらこなす毎日。結果このおかげでお料理やお菓子作りに目覚めましたが😁👍透析をしていた父親の食事を作ることで栄養士さんに色々習い食品栄養学も学びました。 |
1990年 | 東筑紫短期大学服飾デザインコース卒業後、絵本作家目指してサンマーク出版に入社するも、最初に配属された児童書の訪問販売業務が辛すぎて3ヶ月で退職。 |
1992年 | 小倉駅ビル2階の、カジュアルショップ鈴屋サーシーでパート勤務を始める。 |
1993年 | 短大の頃より付き合っていた彼氏との子供を授かるが、3ヶ月検診時で心拍確認出来ず。喪失感に打ちのめされ、人生いち泣いた。 その後、結婚する事になったが、式の3日前に、他に好きな人がいると言われ、式は取りやめ、皆さんに謝罪して回った😭💦 そんなん!はよ言えよ🫲😭💦 小倉駅とモノレールの結合工事の為、小倉駅ビル閉鎖😱💦強制的にショップ店員突然のクビとなる😭💦 次々に起る、ついてない人生に落胆しまくる(T^T) 父の再婚相手で内科医師の継母から紹介してもらい、健和会大手町病院のリハビリ室でリハビリ助手として働き始める。 |
2000年 | 助手とはいえ無知なままで患者さんと接するのは不安に感じ出し知識を身につけたくて、介護福祉士の資格を取る。 資格を取った年に国の介護保険が始まり、病院も居宅支援事業所を立ち上げたので、そちらに移動となりヘルパーコーディネーターとして勤務するようになる。 |
2001年 | 友人の紹介でお見合いしてみる☝️😆💨相手はお坊さんという事で、話のネタになると面白半分で会いに行ったが、真面目で私と正反対なので交際してみることにした その後、何となく結婚 次の年に、長男を授かる |
2003年 | 2人目が授かるのと同時に義母に胃がんが見つかり手術入院となり、暫く伝えられなかった |
2006年 | 義母が亡くなり、今度は義父にせん妄が出だし、徘徊したり家の中が大変なことになる 子育てと寺の業務と義父の介護で、この頃が肉体的にも精神的にも1番辛かった |
2010年 | 義父他界。5年ほど自宅でずっと介護していた義父も最後は病院で過ごしたが、看護師さんが一日中れいこさーんと私の名前を呼んでいたと教えてくれて、とても辛い日々だったけど、義父の気持ちの拠り所にはなれてのかなぁと思う 誰よりも優しく温厚だった、義父に心から感謝 |
2021年 | 娘を連れて、寺から出て別居生活が始まる |
2022年 | めでたく離婚✌🏻良くしてもらった親戚の皆さんや、檀家の方々には、きちんとお礼も言えないまま本当に申し訳なかったです🙇♀️,, |
2023年 | 派遣として介護施設に入職するが、館長さんの振る舞いがどうしても許せず💦3日で退職😭💨友人から、、根無し草と罵られるが😂💦この歳なってまで意地悪な人に従って一緒に働きたくないので、自分の気持ちに正直になりました🤣💨 手に職をつけたくて、前から気になってたパン作りをしたくて、フジパン系列のベーカリーに入職するも、持病のヘルニアが悪化してしまい😱💦泣く泣く3ヶ月で退職 ヘルニア再発の可能性があるので、介護職も出来ず、仕事を探すが見つからず、それなら自分のペースで出来る、お店をしたらどうだろうかと考え出し、カフェ開業目指してセミナー通いや、食品衛生管理責任者の資格を取ったりと動き出す |
2025年 | 5年程前から知り合った、日本産まれで台湾育ちの友人から、日々台湾の事を聞かされ、気がつけば台湾大好きになっていた。ヘルシーなスイーツ台湾の豆花をお店で出せたらと思い、友人が台湾で食べていたのと同じ味!と教えてくれた、浅草豆花大王様に弟子入りする。 2年間、物件も見つからず、シェアキッチンを探してもヒットしなかったが、ここに来て額縁屋さんが運営するシェアキッチン ペニーセーバーを見つけ、見学させて貰い、念願叶ってお店を出せるようになった。 |
ごりらのおやつの豆花の特徴
✔ゼラチンや寒天ではなく、台湾伝統の「石膏粉」で豆乳を固め、とろっとふるんっとした優しい食感を実現。
✔石膏には清熱解毒作用やむくみ予防があり、夏の熱中症対策にもぴったり。
✔きび糖シロップにバニラの香りをまとわせ、心までほっこりできる優しさを届ける味わい。
✔バナナをはじめとした南国フルーツのトッピングで、子どもから大人まで笑顔になれる。
✔健康に悩んだ経験から「安心して食べられるおやつ」を追求。
✔豆花専門店が少ない北九州で、本場に近い味を楽しめる貴重なスイーツ。