笑空‐EZORA‐と日本高齢者QOL学会のトモらんまさん
トモらんまさんは、「楽しくなきゃ福祉じゃない!」をモットーに、全国の介護現場を笑顔で包む活動家。
俳優経験を活かした“伝える力”で、高齢者体操やレクリエーションを元気いっぱいに届けています。
無料コミュニティ笑空‐EZORA‐や専門的に学べる日本高齢者QOL学会など支援者育成にも力を注ぎ、“笑って動ける社会”を本気で目指す人。
介護に明るさとエンタメを取り入れた、これからの福祉のカタチを創り続けています✨
トモらんまさんの活動の特徴
✔高齢者が元気に過ごすには、まず支援者が笑顔でいることが大切――その想いから、笑って学べる場を創出。
✔介護やレクに興味がある方が気軽に学び、仲間とつながれる場所。無料コミュニティ笑空‐EZORA‐運営。
✔専門性を深めたい人のための日本高齢者QOL学会も完備。大学教授などの専門家による講義や資料アーカイブも充実。
✔俳優経験で培った“伝わる技術”で、参加者の心を動かす体操・講義が大好評!
✔「爆笑しながら体操できる!」と話題のレクリエーションは、現場にすぐ取り入れられる実践型。
✔2045年問題(高齢化率40%)を見据え、「高齢者が元気でいる社会」作りに全力投球!
✔自身も現場経験11年、悩んだ経験を持つからこそ相談しやすさ&安心感も抜群!
インタビューはここから
こんにちは。色々お話を聞かせてください。


はい、ありがとうございます!僕の活動や想いについて、ぜひたくさん聞いてください!
トモらんまさんはどんなお仕事をされているのですか?


僕の仕事は、「元気な高齢者を増やす」ために、“支援者が明るく・楽しく関われる場”をつくることです。
高齢者が元気に暮らすには、支援する側「介護職・地域の方・家族など」がまず楽しく、高齢者支援に取り組むことが大切だと考えています。 だから僕は、支援者同士がつながり、笑い合い、前向きに学び合える仲間の輪」と「学びの場」を大切にしています。
なるほど…支援者が楽しさをもって関わっていないと、介護を受ける高齢者さんも前向きな気持ちになりにくいってことなんですね。
具体的にはどんな活動をされているんですか?


主な活動は3つです。
1つ目は高齢者向けの体操やレクリエーションの実施、そしてプログラムの作成。
2つ目は高齢者体操インストラクターやレクリエーション講師の育成支援。
3つ目は支援者同士が楽しく学び合えるコミュニティ運営です。
その中核を担うのが「笑空(えぞら)-EZORA-」という無料コミュニティと、
「日本高齢者QOL学会」というオンライン中心の有料学会です。
「笑空(えぞら)-EZORA-」とは
EZORAとQOL学会が柱になってるんですね。
EZORAってどんな場所なんですか?


「元気な高齢者を増やしたい!」という想いを持つ人たちが、楽しくつながり、学び合える無料コミュニティです。
初心者の方でも大歓迎で、高齢者体操講師を目指す方や、現場職員同士の交流・情報交換の場にもなっています。
介護関係のオンライン・オフラインイベントも多数開催していて、実践や仲間づくりのきっかけになる場所ですね。
“楽しく福祉に関わる第一歩”を踏み出したい人には、最適な場所だと思います。
日本高齢者QOL学会とは
初心者でも入りやすいのはありがたいですね。
じゃあ、日本高齢者QOL学会の方はどんな人に向けてるんですか?


笑空‐EZORA‐で活動を始めた方が「もっと専門的に学びたい」とか「本気で現場を変えたい」と思ったときに進める場ですね。
オンラインで全国どこからでも参加できて、
高齢者のQOL(生活の質)向上に関する専門的な内容を学べる仕組みです。
大学教授や専門家の研究を参考にした、エビデンスに基づく講義を行っていますし、過去の講座アーカイブや資料も自由に閲覧できます。
将来的に講師や指導者として活動したい方への支援もしているんですよ。
エビデンスベースで学べるのはすごく心強いですね。
実践だけじゃなく、ちゃんと科学的な裏付けも学べるのは安心感があります。


モチベーションの保ち方
笑顔とか元気って、言葉では簡単に言えるけど、実際に続けるのは大変だと思います。
そのモチベーションって、どうやって保ってるんですか?


そうですね…。
日本は2045年に「高齢化率40%」という超・少子高齢社会に突入します。
若者1人が高齢者1人を支える時代になって、
社会保障費の爆増、労働力不足と経済の停滞、若者への介護負担やキャリア崩壊、
そして医療・介護現場の疲弊、孤独死や地域の崩壊といった問題が待っています。
正直、笑ってる場合じゃない未来です。
でも、だからこそ「笑顔と元気」が必要なんです。
そしてそれは、支援する人が元気であることから始まると僕は信じています。
その仕組みを本気でつくりたいから、この活動をしています。
なるほど…支援者自身が笑顔じゃないと、やっぱり利用者さんも笑顔になれないですもんね。
とはいえその未来予測を聞くと、改めてすごい危機感を覚えます…。
だからこそ今から行動しなきゃいけないっていう思いなんですね。


はい。
僕は支援者が“楽しみながら学べる”コミュニティ構造と、現場ですぐ使える体操・レクリエーション、それから無料の笑空‐EZORA‐から専門的に学ぶQOL学会への2ステップ式の仕組みを大事にしています。
オンライン・オフラインどちらでも参加できる柔軟な活動体制、そしてエビデンスに基づく質の高い講義と実践の融合。
僕自身、介護現場で孤独や限界を感じた経験があります。
だからこそ、「1人で頑張っても限界がある。でも、仲間がいれば乗り越えられる」と伝えたいんです。
いやほんとに、その気持ち共感します…。
介護って一人で抱え込むと本当にしんどいですからね。
学びながら横のつながりを持てるって、めちゃくちゃ大事ですね。


また、今の福祉には“なんとなく”ではなく、
科学的根拠に基づいた支援が必要です。
だから笑空‐EZORA‐からQOL学会へという流れで、
支援者自身が段階的に成長していける仕組みにしています。
段階的に学んでいけるって、最初の一歩を踏み出しやすいですよね。
他にもトモらんまさんの想いとか、大事にしていることがあればぜひ教えてください。


僕の活動の中で大事にしているのは、“笑い”と“実用性”を兼ね備えた独自の体操プログラム、
支援者育成に特化し、講師デビューまで支える構造、そして大学教授や専門家と連携したエビデンスに基づく講義をオンラインで提供することです。
僕は“伝える力”にこだわっています。
俳優として学んだ「人の心を動かす表現力」は、福祉にも活かせると確信しています。
また、介護は「暗い」「しんどい」というイメージを変えたいんです。
「楽しいことと本当の学び」を両立する場が必要だと思っています。
え?
俳優だったんですか?😳


ちょっとだけ俳優を目指してた時期があって。
でもその時に学んだ“伝える”スキルは、今の活動にすごく活きてると思いますね。
なるほど。
どうしても「介護=大変」っていうイメージが強いけど、学びも楽しさもあるんだっていう価値観が広がれば、きっと介護の世界も変わっていきますね。


はい。
「福祉は楽しくていい」「支援者も笑っていい」という価値観を、まだ知らない人に伝えたい。
でも実際に体験してもらえれば、反応はガラッと変わるんです。
だからこそ、“最初の一歩”を踏み出してもらえるような仕組みや、言葉の工夫を日々考えています。
最初の一歩を踏み出すのって、すごく勇気いりますもんね。


この活動を始めたきっかけ
トモらんまさんがこの活動を始めたきっかけとかあるんですか?
さっき俳優目指してたとおっしゃっていたので、その話もお聞きしたいです。


僕は北九州生まれです。
小さい頃から空手に熱中していました。
毎日のように道場に通い、稽古に励む日々。
北九州大会や県大会では何度も優勝・入賞し、全国大会の舞台にも立ちました。
厳しい稽古で得た集中力や根性、仲間との連帯感は、子ども心に大きな自信をくれたものです。
全国大会まで行かれたんですか。
めちゃくちゃ本格的ですね。
小さい頃から相当頑張ってたんですね。


ありがとうございます。
けれど、高校を卒業する頃には、空手としてのピークは終わったと感じるようになりました。
高校卒業後は大学へ進学したものの、自分が本当にやりたいことが分からず、中退するという選択をしました。
うんうん、進路って迷いますもんね…。
そこから介護に入ったんですか?


はい。
そこから先の道をどうしようかと考えたとき、介護という世界に出会ったんです。
有料老人ホームやデイサービスなどの介護現場で働き始めて、気づけば11年。
利用者さんの暮らしに寄り添う中で、介護の仕事には、人と人をつなぐ温かさや、目に見えないけれど確かな価値があることを学びました。
11年ってすごいですね…。
きっと大変なことも多かったと思いますが、その温かさっていうのはいいですね。


そうですね。
ただ、その11年間の中で、ふと自分の中に眠っていた夢が蘇る瞬間があったんです。
「子どもの頃、俳優になりたかったな。」
それを思い出したとき、今このままでいいのか?と自問自答が始まりました。
自問自答は大事ですよね。
そこからどうしたんですか?


思い立ったが吉日で、すぐに東京へ上京しました。
行動力すごいですね。
ご両親からは何も言われなかったですか?


めちゃくちゃ反対されましたよ(笑)。 でも、これも自分の人生ですから!!


東京では昼間は介護の仕事をしながら、夜は演技の稽古に打ち込むという生活。
生活は楽ではなかったし、体力的にもギリギリでしたが、好きなことをやっているという充実感が支えでした。
東京での4年間は、俳優としての道を真剣に模索する時間になりました。
しかも昼は介護、夜は演技って…。
めちゃくちゃハードだったんじゃないですか?


本当にギリギリでしたね(笑)。
結果として俳優の夢は叶いませんでしたが、表現することの楽しさ、人に伝える力の大切さを肌で学ぶことができたのは大きな収穫です。
表情の作り方、声の出し方、相手に届く話し方——。
それらは今でも自分の大事な武器になっています。
なるほど…確かに“伝える力”って介護の現場でも絶対に役立ちますもんね。


そうなんです。
そんな東京での暮らしを終えて再び介護の仕事に戻ったある日、利用者さんとの何気ない会話がありました。
「もっと運動していれば、もっと楽しいことをしていればよかった」
その方は寝たきりの状態で、弱々しくそうつぶやいたんです。
うわぁ…重たい言葉ですね…。
それを直接聞いたら、本当に響きますね…。


その言葉が僕の胸に強く刺さりました。
人生の後半に差し掛かってから、「もっと○○しておけばよかった」と後悔を抱える人が少なくないと知ってはいました。
でも、いざ目の前でそう話されると、何も返せない自分に悔しさを感じました。
そういう後悔って…つらいですよね。
聞く側としても…。


同時に、自分の中に火が灯る感覚がありました。
「もっと元気で動ける高齢者を増やしたい」
いや、それだけじゃない。
「高齢者に元気でいてもらわないと、日本の社会そのものが成り立たないんだ」
そんな思いが強く芽生えました。
ああ…なるほど。
確かに高齢者が元気でいないと、家族も社会も回らなくなりますもんね。


だったらどうすればいいか。
だったら“楽しく”動けばいいじゃないか!
そうひらめいて、すぐに行動しました。
レクリエーション介護士2級の資格を取り、さらに高齢者向けの体操インストラクター資格も取得。
現場で学んだ経験と、自分の得意な「表現力」を合わせれば、もっと楽しい体操が届けられるんじゃないかと考えたんです。
すごい…行動のスピードが早い…。
その「楽しく動く」っていうのがいいですね。


僕のモットーは「笑って動いて、心も体も健康に!」です。
せっかく動くなら、笑いながらの方が絶対に楽しいし、続けやすい。
だから体操中も冗談を交えたり、声かけを工夫したりして、利用者さんたちが自然に笑顔になれるようにしています。
それは最高ですね。
笑ってると気持ちが前向きになりますし。


「体操なのに爆笑してる!」と現場の職員さんや家族から言われることもしばしばです。
でも、それでいいと思っています。
笑うことで心が軽くなり、体を動かすことで筋力も維持できる。
両方がそろえば、高齢者の暮らしの質はもっと上がるはずです。
本当にそう思います。
笑いと健康って、絶対つながってますよね。


今は人生100年時代。
元気でいる期間を1年でも長く伸ばすことが、本人にとっても家族にとっても、社会にとってもすごく大事だと感じています。
人生の終盤で「もっと運動しておけばよかった」なんて、悲しい言葉を一人でも少なくしたい。
だからこそ「楽しく」「笑って」動ける場をつくり続けたいんです。
いや本当に共感します…。
元気でいられる期間を伸ばすって、すごく大事ですよね。


思い返せば、僕は子どもの頃から人前に立って何かを表現するのが好きでした。
空手の型の演武もそう。
俳優を目指したのもそう。
それが今、介護の仕事に繋がり、「伝える」「盛り上げる」という形で活かせていることが、本当にありがたいと思います。
めちゃくちゃつながってますね。
表現力って、やっぱり人生のいろんなところで生きるんですね。


利用者さんのあの一言は、僕にとって一生忘れられない言葉です。
あの言葉がなければ、きっと今の活動は始まっていませんでした。
そうですよね…。
その言葉がトモらんまさんの人生の転機になったんですね。


「元気な高齢者を一人でも増やすこと」
そして「高齢者に元気でいてもらわなきゃ社会が回らない」という気持ちを胸に、これからも挑戦を続けていきます。
笑って、動いて、心も体も健康に。
これからもその思いを伝え続けたいと思っています。
すごく力強いです。
トモらんまさんの活動、応援してます。


これから目指したいこと
これからさらに目指したいことってありますか?


高齢者版ラウンドワンをつくること!
ゲーム、カラオケ、体操、雑談…すべてが詰まった
「今日は遊びに行く日!」と言える福祉の場を広げたいです。
笑空‐EZORA‐を全国に広げて、支援者と高齢者がともに元気になる仕組みを作る。
さらに日本高齢者QOL学会をオンライン学習の拠点にして、講師・リーダーをたくさん育てたい。
そしてなによりも、
福祉にエンタメを。介護に革命を。
この想いを胸に、笑顔と元気で日本の未来を明るく照らしていきます!
めちゃくちゃかっこいいビジョンですね…!
“笑い”と“学び”を両立できる場って、本当に必要だと思います。


最後に
では最後に、このインタビューを読んでくれた方に何か一言お願いします。


介護の仕事を11年間続けてきた経験があります。
その中で学んだことや気づいたことを、これからたくさんの方に伝えていきたいと思っています。
もし、介護の現場で困っていることがあれば、何でも聞いてください!
レクリエーションや体操のことなど、どんな小さなことでも大丈夫です。
一緒に考えていきましょう!
ところで、なんで「トモらんま」なんですか?


世界一高い山、チョモランマ
日本一大きなトンボ 、おにやんまに名前のトモユキをかけてトモらんまです!!
トモらんまさんのプロフィール

名前:トモらんま(藤田 智之)
誕生日:1990年11月5日
出身:福岡県北九州市
出身学校:常磐高校
家族構成:祖母 父、母 、犬
好きな食べ物:高野豆腐
趣味:格闘技観戦
夢&目標:高齢者のラウンドワンを作ること
1990年 | 11月5日 0歳 福岡県北九州市にて誕生(病院にて元気に産声) |
1997年 | 7歳 空手を始める |
2002年頃 | 12歳 北九州大会 優勝(小学6年) |
2004年~ | 14歳 県大会準優勝 → 全国大会出場(中学2年) 高校時代 15~18歳 空手は継続も、成績は下降気味 |
〜2010年 | 18~20歳 空手ではなく「遊び」に全力 → 大学3年10月に中退 |
2012年 | 22歳 介護の専門学校に進学、介護福祉士を目指す |
2013年~ | 23歳〜 有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護などに従事(約11年間) |
2015年 | 25歳 子どもの頃の夢「俳優」を思い出し、上京 |
2015〜2019年 | 25〜29歳 昼:介護、夜:芝居稽古の二重生活/ドラマ『コウノドリ』等にエキストラ出演 |
2019年 | 29歳 俳優としては挫折…でも“伝える力”を得る |
2023年 | 6月 32歳 レクリエーション介護士2級取得/楽しく運動する活動へ一歩踏み出す |
2024年 | 4月 33歳 高齢者向け体操インストラクター資格を取得/現場での活動にさらなる幅を加える 8月〜 33歳〜 北九州市の市民センターで高齢者向け体操講座を定期開催 12月 34歳 高齢者支援コミュニティ「笑空-EZORA-」運営開始/「日本高齢者QOL学会」設立 |
トモらんまさんの活動の特徴
✔高齢者が元気に過ごすには、まず支援者が笑顔でいることが大切――その想いから、笑って学べる場を創出。
✔介護やレクに興味がある方が気軽に学び、仲間とつながれる場所。無料コミュニティ「EZORA」運営。
✔専門性を深めたい人のための「QOL学会」も完備。大学教授などの専門家による講義や資料アーカイブも充実。
✔俳優経験で培った“伝わる技術”で、参加者の心を動かす体操・講義が大好評!
✔「爆笑しながら体操できる!」と話題のレクリエーションは、現場にすぐ取り入れられる実践型。
✔2045年問題(高齢化率40%)を見据え、「高齢者が元気でいる社会」作りに全力投球!
✔自身も現場経験11年、悩んだ経験を持つからこそ相談しやすさ&安心感も抜群!